■  近視と遠視の関係



近視とは屈折異常が原因となる眼の病のひとつです。眼球には、通常調節力のある平行光線が入ってくるのですが、この力がない場合に、画像が網膜上の正しい位置にではなく、もっと手前で焦点を結んでしまうために、起きるものです。この状態を別名近眼とも言います。

ところで、遠視の場合は、屈折機能が遠すぎた場合には対応できないので、遠くのものがはっきり見えないのは当然ですが、逆に、近視の場合は、このような支障は起きないわけです。近視とは屈折異常が原因で、膜や視神経の疾患ではないため、一般的には矯正していれば、視力が低下することはありません。

人は生まれてから20代前半にかけて、眼球が成長します。このために、ほとんど誰でも近視の傾向が出てきて、自分の屈折の状態は変動していきます。たとえば、遠視が強かったひとは、遠視の程度が弱まってきますし、遠視の状態がちょうどいい場合には、成長すると、正視の状態になります。逆に、遠視が弱かった人は、いずれ近視になりますし、遠視がなかった人は、いずれ、強度の近視になるわけです。

このように、遠視と近視は双方で関係しあって、視力を生み出しますので、近視の症状が現れなかったからと言って、視力が近視化しなかったのではないと考えるべきでしょう。遠視が十分に強かったために、近視の症状が現れなかったのです。この結果、成人してからの屈折状態が近視であるか遠視であるかは、生まれたときの遠視の強さと成長時の近視がどの程度強かったかによって、決められるのです。

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